マジョリティが苦手な生き方
大変ご無沙汰をしておりました
慈是にございます
1ヶ月もの間ブログを更新せず
何をしていたんだ、と
まぁ6月は何かと充実しておりまして
仕事に遊びにと全力疾走だったわけですが
月末から
『こちらお忘れ物となっております』
と持病が頼んでもいないのにお届けされまして
先週までウダウダと居座られておりました
まぁ大量のお薬のおかげで
今は元気でございます
キンキンに冷えたビールも
愛してやまないリトルシガーも
美味しく美味しく頂戴しておりまする
さてさて
久しぶりのブログなのですが
今回は以前からお話させていただきたかった
ワタクシの個人史
今現在の慈是に繋がるルーツ的な部分
そんなところをお話しできたら、なんて
しかしながらこの内容
たぶん万人受けはしないと思われ
何ならセンシティブな内容であり
マイノリティや多様性といったことにも触れてまいります
今回のブログも
そういう内容に苦手意識がある方
恐れ入りますがこのまま読まずに
お戻りくださいませ
ワタクシ個人の体験が
今現在苦しんでいる子供たち
またそんなお子様と向き合っているご家族様に
エールとなることを願って
13歳の疑問
もともとワタクシ
勉強というものが好きでございました
知らなかったことが知れる
ただそれだけの理由で
教科書は娯楽本と同じ扱いになり
ドリルはゲーム感覚で解いていました
自ずと学校で教わる知識は蓄積され
成績にも反映されるわけです
小学生の頃に抱いた夢は
考古学者
古代の知らなない世界を知りたい
単純な発想でございます
中学に進学しても
そんな日常は変わらないと思っておりました
進路指導があるまでは
ワタクシ、母、担任
担任から告げられたのは
地元トップの高校への進学
そこからの国立大を目指すべき
にこやかな母の隣で
ワタクシは静かに自分を見失いました
『ワタクシは誰だ、誰なんだ』
『ワタクシはワタクシなのに』
『成績が同じなら同じような未来なのか』
『ワタクシじゃなくてもいいんだ』
『他の誰でも歩める未来なんだ』
『ワタクシが生きてる意味って何だ』
『誰かに挿げ替えられてもいい人生って何だ』
『ワタクシの代わりなんていくらでもいるのか』
絶望
そんな感情を初めて知ったのです
物じゃなく人間になりたい
工場で生産される製品のように
レールに乗せられ運ばれ
ラベルを付けられ出荷される
ワタクシにとって学校とは
あの日以来
人型製品の出荷工場と化したのです
『ワタクシは人なのに人間なのに』
拒絶反応は不登校に至りました
親や担任はパニックです
学年トップの成績さえとっていた優等生が
いきなりの不登校になったのですから
カウンセリングを勧められ
親子共々通う日々
それでも
ワタクシの抱いた感情は消えません
説明もできません
戸惑う母との対立が激高してゆきます
どれほど壮絶であったか
それは『事件』にならずによかったね
と今言えるほど
感情と感情のぶつけ合いです
中学卒業まで
そんな日々が続いたのです
ワタクシが生きている理由とは
その後
通信制ですが高校へと進学
しかしながら
ワタクシは未だに答えが見つからないまま
『ワタクシじゃなければいけない理由』
『ワタクシが生きていてもいい理由』
探すことにも疲れて
自傷行為を繰り返します
流れ出てくる血液
内出血する手足
痛みを感じることもないなかで
視覚に映るその現象だけが
『まだ生きている』
と実感させてくれるものでした
17歳
未だに残る傷跡となった自傷行為
父に止血され向かった救急病院
処置を待つ間寄り添ってくれた看護師さんが
『痛かったね、辛かったね』
そう撫でてくれた左腕
痛みは感じない
そう伝えると
涙を流してくれた
治療を受けている間
処置室の天井を見上げて思った
『次、この景色を見たら、それは最期だろうな』
『・・・死にたくないな・・・』
『ワタクシらしく生きたいな』
その日以降
ワタクシの中で何かが変わりました
優等生も劣等生も
周りが勝手に呼んでるだけのこと
何よりそれに支配されていたのは
他ならぬワタクシ自身だった
ワタクシ自身が決めればいい
ワタクシを評価するのはワタクシだ
生まれてきた意味も
生きていく理由も
ワタクシが答えそのものじゃないか
そうやって日々を過ごし
『生き抜いてやったぜっ』
最期にこの世に捨て台詞を放ちたい
13歳からの疑問に
ようやく応えることができたのでした
マイノリティってお得じゃない⁉
さてさて
ここからワタクシの個性が爆発します
先ずは高校を辞めました
というより
学校から除籍通知が届きました
まぁ出席してませんでしたからね
お陰様で慈是さんの学歴は中卒でございます
しかしながら今現在
別段困っておりません
ワタクシのやりたい事に学歴は必要なかったので
これから先
必要となればいつでも学べるとも思っていますしね
そしてジェンダーもオープンにしていきました
慈是さんはXジェンダーでございます
周囲へのカミングアウトはもちろんのこと
一昨年の入院治療の際にも
病院サイドに伝えました
おかげで快適な入院生活でしたわ
そして何より
ヘアスタイルやファッションも
自分の好きなようにできる、と
これは大きいですよね
父を見送ったことで必要となった礼服も
自分にとってカッコイイものをチョイス
周囲からも評判も良好でございます
あとは何でしょうねぇ
精神疾患を患ったとかですか
うつ状態と診断されドクターストップがかかったり
まぁ未だにお薬飲んでるんですが
日常生活に支障はございませんね
自分がやりたいと思ったことは
全てできておりまする
仕事然り
遊び然り
マイノリティと聞くと
マイナスなイメージもあるかとは思いますが
ようは本人が認めていればいいのではないかと
反対の言葉となるマジョリティ
でもそのマジョリティだって個と個の集まりなわけで
それこそ今話題の
多様性ってやつかななんて
少なくともワタクシにとって
マイノリティとはお得な個性だと思っている次第でございます
過去のワタクシへ
13歳の時に立ち止まったワタクシ
17歳の『生きたい』と願ったワタクシ
アナタのおかげで
今のワタクシは幸せです
アナタが残した傷跡も
ワタクシにとっては戦利品です
アナタが命を懸けて悩んでくれたから
どんなに無様でも足掻いてくれたから
ワタクシは今笑っていられます
正々堂々
生きていられます
今の目標を聞いてくださいな
『面白い人生だったぜっ』
そう最期に云うこと
同じ台詞を旅だった父に
ワタクシより先に旅立つであろう母に
あの世で再会したら伝えること
過去のワタクシに誓います